日本周麻酔期看護医学会 公式ジャーナル
Journal of Anesthesia and Nursing (JAN)

Journal of Anesthesia and Nursing (JAN) は、周麻酔期医療に携わるすべての医療専門職(麻酔科医、看護師、臨床工学技士、薬剤師など)を対象とした、オープンアクセスの電子学術誌です。本誌は、科学的根拠に基づいた質の高い医療と看護の実践を支援し、周術期医療の発展と患者ケアの向上に貢献することを目的とした日本周麻酔期看護医学会の公式機関誌です。

JAN は、日々の臨床現場で生じる問いを出発点とした研究を重視します。たとえ小規模であっても、正しい研究デザインに基づき、妥当な解析と適切な考察がなされていれば、学術的意義のある知見として評価し、掲載の対象とします。これにより、研究経験の浅い実践者にとっての学術的第一歩を後押しする、教育的な役割も果たします。

本誌が取り扱うテーマは、術前評価、麻酔管理、術後ケア、集中治療(ICU)、疼痛管理、医療安全、チーム医療、教育方法など、周術期医療全般にわたります。掲載可能な論文種別としては、原著論文、短報、総説、症例報告、紹介記事などを受け付けています。

The Journal of Anesthesia and Nursing (JAN) is an open-access electronic journal for all professionals involved in perioperative care (anesthesiologists, nurses, clinical engineers, pharmacists, etc.). It supports evidence-based, high-quality medical and nursing practice and aims to advance perioperative medicine and patient care.

JAN values research arising from clinical questions, even small-scale studies, provided they are based on proper design, sound analysis, and thoughtful discussion. This allows the journal to serve an educational role, supporting novice researchers in their first steps in academia.

Editor-in-Chief : 田中 聡(Satoshi Tanaka)
信州大学医学部 麻酔科 教授 (Professor, Department of Anesthesiology, Shinshu University School of Medicine)

Associate Editor : 内藤 祐介(Yusuke Naito)
奈良県立医科大学 麻酔科学教室 (Assistant Professor, Department of Anesthesiology, Nara Medical University)

Instructions for Authors

  1. 本誌は周術期に貢献する投稿論文で,他誌に未発表なもの (原著,短報,総説,症例報告,紹介など) および学術集会記録,学会告示,学会報告ならびに業務経過などを掲載する。
  2. 筆頭著者は本学会員に限る(依頼原稿は除く)。総説は原則として編集委員会の依頼によるものとし,その著者は本学会員に限定しない。
  3. 原稿は邦文または英文とし,投稿方法はE-mail による送信とする。
  4. 投稿の採否は2名による査読を経たのち編集委員会で決定する。
  5. 編集委員会にて査読の意見がついたものは3ヶ月以内に再投稿する。
  6. 掲載は受理順とする。
  7. 本誌に掲載された論文は著者が著作権を保持したまま、Creative Commons ライセンスのもとで公開される
  8. 本誌は電子ジャーナルとして出版される。採択時に著者の希望に応じて別刷り(有料)は1回に限り申請可能である。
  9. Certification Formはすべての著者が署名し、初回投稿時に原稿と共に提出する必要がある。
  10. 本誌では研究不正が疑われる場合、ガイドラインに従い厳正に対処する。
  11. 提出する論文の構成は「Instructions For Authors」を参照し作成する。

本文, 図表の説明はMicrosoft Wordで作成し、10.5pt以上・Double Spaceで記載する。

受け付ける論文の種類は原著,短報,総説,症例報告,紹介である。

それぞれにおける字数などの制限は以下の通りである。

 

原著

短報

総説

症例報告

紹介

本文字数

8,000字

3,000字

10,000字

4,000字

2,000字

要旨

必要

必要

必要

必要

不要

キーワード

必要

必要

必要

必要

不要

図・表

6点まで

2点まで

8点まで

2点まで

2点まで

タイトルページ

  1. 本文の1ページ目にはタイトルページを作成する。
  2. タイトルページには論文の種類(原著や報告など),表題,著者名,所属,責任著者の氏名, 住所, 電話番号, E-mail アドレスを記載する。
  3. キーワード(原著・総説は5語以内,その他は3語以内)を記入する。

要旨

  1. 要旨は英語でそれぞれ下記の構造化されたフォーマットで規定字数以内に収めること。
  2. 総説は構造化されていない抄録として作成し250 words以内で記載すること
  3. 原著・短報はBackground, Methods, Results, and Conclusionの4つから構成される構造化された抄録を250 words以内で記載すること。
  4. 症例報告はBackground, Case Presentation, Conclusionの3つから構成される構造化された抄録を250words以内で記載すること。

本文

  1. 原著論文は「はじめに」「方法」「結果」「考察」の4つのパートで記載すること。
  2. 症例報告は「はじめに」「症例提示」「考察」の3つのセクションで記載すること。
  3. 短報,総説,紹介は構造化された本文は不要。
  4. 略語は初出時にフルスペルアウトすること。例:体格指数 (Body Mass Index; BMI)
  5. 「はじめに」では研究の背景や過去の研究で明らかになっていること、本研究で明らかにすることなどを明確に記載する。
  6. 「方法」ではセクションのはじめに適切な研究倫理審査が実施されていることを記載すること。
  7. 研究期間、組み入れ基準や除外基準を明記すること。
  8. 全ての医療機器は研究の再現が可能となるよう製品名、製造業者名、および製造地を記載すること。
  9. 使用した薬剤は一般名で投与経路、投与量を記載すること。
  10. 単位はメートル,グラム,リットルで表記すること。濃度はモル濃度(mol/L)で記載すること。圧力はcmH2OもしくはmmHgのいずれかで記載する。
  11. 単位表記はmL/ cmH2Oのように表記し、mL • cmH2O-1のような形式にしないこと
  12. 解析に使用した全ての統計手法を明示し統計解析に使用したソフトウェアも表記すること
  13. サンプルサイズをどのように計算したのかを記載すること
  14. 「結果」は本文、図表の中で記載すること。同じデータを不必要に繰り返すことがないように本文では重点的な観察項目のみ記載すること。
  15. 統計学的有意差はp値,Odds Ratioなどを用いて記載すること。
  16. 「考察」では本研究の新規性や重要な点に焦点を当てて、「結果」で得られた意義や先行研究との違いについて記載すること。

図・表

  1. 図はJPEGまたはTIFFで作成し、300dpi以上で保存されたものを投稿すること。

Microsoft Word, Powerpointに貼り付けた図は認めない。

  1. 図は1つずつ個別に保存した上でJpeg,図1など本文との対応が明確になるように保存すること。
  2. 図のタイトル、説明は論文の引用文献の後に挿入すること。
  3. 表は別個にワードファイルとして保存しMicrosoft Excelなどの表計算ソフトでの投稿はしないこと。
  4. 表はdocxのように1つずつ個別ファイルで準備,もしくはTables.docxのように複数のテーブルを1つのドキュメントとして投稿しても可である。
  5. 表には適切なタイトル、フットノートを作成すること

引用文献

  1. 引用文献は引用順に本文の末尾に一括し,バンクーバー形式で記載する。
  2. 邦文誌名は省略せず正式名称を用いる。
  3. 英文誌名は Index Medicusに従う。
  4. 著者名が6名以内の場合は全員を記載し,7名以上の場合は初め3名を記載し,以下は ”ほか”,または “et al.” とする。
  5. WEBサイトから引用する際は,URLと参照日を記載する。

利益相反・研究倫理

  1. JANの研究倫理を熟読し著者全員が直筆のサインをしたCertification Formを提出すること
  2. COIは責任著者が代表して記載し1部提出すること

Certification Form<br>COIチェックリスト<br>ライセンス同意書

原稿送付先および連絡先: 日本周麻酔期看護医学会 JAN編集事務局

Email: jan.office@jspanm.jp

2025年8月

ヒトを対象とした研究

最新のヘルシンキ宣言に準拠して実施されなければなりません。患者の氏名、イニシャル、診察券番号、入院日、その他患者を特定できる情報は、すべての資料(本文・図表・補足資料等)において記載を避けなければなりません。

ヒトに対する研究を記載した論文は、以下の要件を満たさない限り、受理されません。

  • 臨床研究は前向き研究、後ろ向き研究に関わらず、実施されたすべての関係機関の倫理審査委員会(IRB)の承認を得ていること
  • 症例報告では、患者本人もしくは代諾者からインフォームド・コンセントを取得していること

動物を対象とした研究

動物実験に関する論文は、動物実験倫理委員会の承認を受けたことが明記されていない限り、受理されません。

倫理書類の提出

ヒト・動物いずれの研究についても、編集部または査読者から要求された場合には、該当する文書の写しを提出する必要があります。

研究不正

本誌では、研究不正(データの捏造・改ざん、盗用、著者資格の不正、二重投稿など)が疑われる場合、Committee on Publication Ethics (COPE) のガイドラインに従い、厳正に対応いたします。編集委員会は、当該事案について投稿者に説明を求め、必要に応じて所属機関への照会・通報を行うことがあります。

具体的には研究不正が確認された場合、以下の措置を講じます。

  • 該当原稿の掲載拒否(掲載済みの場合は撤回(リトラクション))
  • 事案の内容を周知するためのリトラクション・ノートまたはエディトリアルの掲載
  • 重度の違反の場合は、将来の投稿を一定期間受け付けない処分を行うことがあります
  • 所属機関・研究助成機関への報告

研究倫理の遵守は著者全員の責任であり、投稿時点でこれを保証しているものとみなされます。

独自性(Originality):
すべての原稿および関連資料は、それらが未発表であり、かつ全文またはその重要な部分が他の雑誌で発表予定でもないことを前提に受理されます。科学的抄録を除き、論文の重要な部分がすでに他で発表されている場合には、受理されません。

すでに一部が発表されているかどうか判断に迷う場合には、原稿提出時に、当該資料のタイトルページおよび抄録を添付して「Journal of Anesthesia and Nursing」に提出してください。

著者資格(Authorship):

  • ICMJE(国際医学雑誌編集者委員会)は、著者資格に関する明確な基準を定めています。著者としての適格性は本ガイドラインに従って判断します(https://www.icmje.org/recommendations/browse/roles-and-responsibilities/defining-the-role-of-authors-and-contributors.html)
  • Certification Formの署名者、全員が原稿の内容の正確性と妥当性を保証しているものとします。
  • 原稿が編集部に到着した後は、著者による修正は認められません。

 

査読プロセス(Peer review process):

  • 提出された原稿は、その新規性、有効性、独創性、重要性に基づいて査読されます。すべての原稿はまず編集者によって一次審査され、出版に適していると判断された場合には、少なくとも2名の査読者による査読が行われます。
  • 原則として、原稿の受理・却下・修正について、12週間以内に通知されます。
  • 本誌ではSingle-blind peer reviewを採用しています。すなわち、査読者には著者の情報が開示されますが、著者には査読者の情報は開示されません。
  • 編集者および査読者の選定にあたっては、原則として、現在または過去の共同研究者、あるいは同一機関に所属する研究者を回避するよう努めます。ただし、特定の発展途上分野や国際的な広範な共同研究者がいる著者の場合など、例外が生じることがあります。